集成材がどのような木材なのか知っていますか?
この記事では集成材について解説をします。
集成材とは小さく切り分けた木の板や小角材を乾燥させ、接着剤で接合して作る木材のことです。
その名から想像できるように小さい木材を集めて成形した木材です。
一般住宅でよく使われ、用途によって大きく「構造用集成材」と「造作用集成材」に
分けられます。建物の柱や梁などの構造から、内装や家具まで幅広く使われています。
加工がしやすく、安価で安定した品質なのでDIYでもよく用いられていますね。
【構造用集成材】
建物の柱や梁、桁などの耐力部材として使われる集成材です。
日本農林規格(JAS)によって、その品質や表示事項について規格化されています。
JAS規格の構造用集成材におけるサイズ、構成、強度の分類がされます。
構造用集成材は厳格な規格と検査基準をもとに品質管理されるので、強度と安定性があります。
【造作用集成材】
壁、床、階段などの内装であったり、テーブルの天板や棚板など幅広く使われている集成材です。ホームセンターでDIY用として販売されている集成材の多くが造作用集成材となっています。造作用集成材は、安価で安定した品質が特徴です。
集成材のメリットをみていきましょう。
・コストと安定した品質
無垢材に比べて、安価に購入することが可能です。
乾燥させた木材を組み合わせているため、品質が安定しています。
・強度が高い
木材は白太、赤身などの部位ごとに強度が異なりますが、集成材は木材を組み
合わせるので高い強度を実現できます。
・反りやひび割れが少なく、加工がしやすい
しっかり乾燥している木材を使用して加工した集成材は、反りやひび割れが起
こりにくいです。品質が安定しているため、素人でも加工がしやすい魅力があ
ります。
デメリットもみていきましょう。
・接着剤の劣化
長い期間が経ったとき、接着剤の劣化によって耐久性が損なわれる可能性もあるかも
しれません。
・体に悪いモノもある
昔は、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが出る接着剤を使用
していたため、社会問題となっていました。
2003年に建築基準法が改正され、ホルムアルデヒドの使用が制限されました。
接着剤の臭いや体への影響を気にされる方は、ホルムアルデヒドを発散しない
集成材を選びましょう。
無垢材と集成材はよく比較されますね。どちらもそれぞれメリット・デメリットがあります。違いをよく理解して選択しましょう。
集成材は扱いやすく、様々な場面で使用されています。
価格、サイズや種類の豊富さ、強度、手に入れやすさなどの点から見ても、DIYでの施工にぴったりの木材です。集成材を使ってDIYにチャレンジするのもいいですね。
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