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織物クロスとは

みなさんは、織物クロスをご存知ですか?

詳しく知っているという人は少ないかもしれないですね。

まず、クロスとは壁や天井などの仕上げ材として貼る薄い装飾用壁紙のことです。

織物クロスとはどういったものなのでしょうか。


織物クロスとは、織物、編物、不織布、フェルトなどを紙で裏打ちした壁紙のことを指します。一般的にはレーヨンを使った壁紙が多く、麻や綿などを使ったものもあります。

ホテルや美術館、結婚式場などで見かけることが多い織物クロスですが、

近年では一般住宅のリビングやベッドルームなどのリフォームで選択されることがあります。


織物クロスは素材や織り方により、次のような種類に分かれています。


・平織壁紙

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に交差して織られた壁紙です。

最も一般的な織物の織り方です。

平織壁紙には、さらし木綿、ブロード、羽二重などがあります。


・綾織壁紙

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)3本以上で織り込んだ壁紙です。

やわらかく伸縮性に優れており、シワがよりにくいのが特徴です。

へリンボン、サージなどがあります。


・朱子織壁紙

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)のどちらかが布面に浮いている織り方の壁紙です。

サテンが代表的です。柔軟性と光沢感があります。


・ジャガード織物壁紙

デザイン性のある柄や大きな模様が表現できる織り方です。

大模様を表現したい時に向いています。


・不織布壁紙

細かい繊維を絡み合わせた布を用いた壁紙です。

パルプで作られたレーヨン不織布が素材に使われています。


・植毛壁紙

紙に静電気で短繊維を植毛し、繊維の長さを調節しながらカットし揃えたものです。


織物クロスは質感が魅力的で高級感や重厚感があります。

麻や綿などの織物クロスを使えば、素朴な雰囲気を演出することもできます。

織物なので破れにくく頑丈で、水に濡れても伸びにくいといった特徴を持っています。

通気性が良く、調湿性もあり、水分を吸収し、乾燥時には放湿してくれるので、結露などが発生しにくいです。

自然素材を使用していることがほとんどなので、アレルギーなどで化学物質を気にしている方にもおすすめです。


メリットもたくさんありますが、デメリットもあります。

他の壁紙に比べて費用が高価であり、施工が難しいので、熟練の職人さんを探す必要があります。それにより価格と施工費用が高くなりやすいです。

埃や汚れなどがつきやすく落ちにくい場合もあります。こまめにハタキをかけたり、お手入れが必要です。しかし、最近は防汚加工や撥水加工などの機能がついているものも多くあります。

また、防火認定を受けているものが少ないため、火を扱う空間には不向きです。


織物クロスは高級感やナチュラルな雰囲気を出すことができて、張り替えの頻度が少なくて済むところがいいですね。

壁紙は、お部屋のイメージを左右する重要なアイテムです。

デザインや価格はもちろん、特徴や快適性、機能性なども考慮して納得のいくものを選びましょう。










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